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【森谷】人事ポリシー⑤

求める人材像とは、社員が備えるべきマインド(志向・意識・考え方)やスキル(階層や職種により必要となる能力)だとお話ししました。
前回はマインド面でしたので、今回はスキル面です。

 

階層の観点からスキルを考えた場合、ロバート・カッツの3能力が分かり易そうです。
3能力とは、「テクニカル・スキル」「ヒューマン・スキル」「コンセプチュアル・スキル」を指します。

 

恐れずに独自の解釈・解説をさせていただくと、

 

 ・テクニカル・スキル(業務遂行力) ・・・ 担当業務を専門的・技術的に遂行する力
 ・ヒューマン・スキル(対人関係力) ・・・ 組織・人を動かす力
 ・コンセプチュアル・スキル(課題解決力) ・・・ 課題を正しく設定したり、解決したりする力

 

といったところでしょうか。

 

一般的に、

 

 ・下位層になるほどテクニカル・スキル>コンセプチュアル・スキル
 ・上位層になるほどテクニカル・スキル<コンセプチュアル・スキル
 ・ヒューマン・スキルは、どの階層でも一定割合で必要

 

となります。

 

詳細の解説は次回以降とさせていただきますが、
こういった古典(1950年代に提唱されたようです)は、
不易流行の「不易」にあたります。
いつの時代も変わりませんので、
自社の人事ポリシーの柱にするのはもってこいですね。

執筆者

森谷 克也 | 人事戦略研究所 所長

企業の成長を下支えする人事戦略の策定・活用が図れるよう、
経営計画・人事システム・人材育成を一連で考える
人事戦略コンサルタントとして実績を積んでいる。
企業支援においては、①企業風土(社風、経営理念など)を大切にすること、
②中期的視点(業界環境、管理者レベル等)を持つこと、
③そして何よりシンプルで分かりやすいことをモットーとしている。