人事制度のつくり方

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【岸本】人事制度は不平等である

人事制度は不平等な仕組みです。

なぜなら、

 ・評価が良い人、悪い人

 ・昇格が速い人、遅い人

 ・手当がもらえる人、もらえない人 …etc.

といった具合に、社員の明暗を分けてしまうことが避けられないからです。

どれだけ頑張って評価基準の具体化や、給与決定ルールの明確化を進め、「手続き上の平等さ」は担保できても、「結果の平等さ」は担保できません。

人事制度を作っている際は、どうしてもプラスの影響を受ける社員にだけに目がいきがちです。しかし、本当の意味で社員の納得を得るためには、マイナスを受ける社員への配慮も行うことが重要です。

例えば、「配偶者への家族手当を廃止し、その原資で子ども分の家族手当を増額する」という施策を実施したい場合では、

 ①これまで配偶者への手当のみを支給していた社員は、賃金が下がることになる

 ②賃金面への影響を踏まえると、来年からいきなり見直すのではなく、

  社員に前もって周知した上で、再来年から見直すものとしよう

 ③また、世間的にも子育て支援に力を入れていく流れだが、その反面、

  なかなか子宝に恵まれない方もいるので、社員への説明の仕方にも

  注意しなければならない

というように、制度改定で利益を受けない社員を意識して検討を進めていくとよいでしょう。

 

冒頭でも述べた通り、人事制度は不平等です。

単にルールを決めただけで、社員の満足度が高まるとも限りません。せっかくの人事制度改定が、会社にとっても社員にとっても良い方向に向かっていくために、抜け漏れのない議論を進めていってください。

執筆者

岸本 耕平 | 人事戦略研究所 シニアコンサルタント

「理想をカタチにするコンサルティング」をモットーに、中堅・中小企業の人事評価・賃金制度構築に従事している。見えない人事課題を定量的な分析手法により炙り出す論理的・理論的な制度設計手法に定評がある。