人事制度のつくり方

人事制度の基本的な作り方や、サンプル・ひな形・事例などをご紹介します。

0120-370-772

人事制度コラム

人事制度ホーム > 人事制度コラム > 書評 > <社内評価の強化書 書評>頑張っているあなたが社内評価を強化させるためには

人事制度コラム

<社内評価の強化書 書評>頑張っているあなたが社内評価を強化させるためには

著者:株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 森中 謙介
出版社:三笠書房
定価:1,400円(税別)

ご購入はこちらから

あなたは、思っている以上に
自分の社内評価をコントロールできる――。
本当に?そう思うかもしれませんが、事実です。
そのためには、まず上司が陥りがちな「評価エラー」を知ること。
そこに、あなたの評価を下げないための、あるいは
あなたの評価を上げるための重要なポイントがあるのです。
――著者

 

●はじめに

なぜ自分よりもあの人は高く評価されるのか?
同期の中ではパッとしないあの人でも、上司にはなぜか可愛がられる。そして出世が一番早い。
そんな人に追いつき・追い越すために書かれたのがこの本です。
上司も一人の人間で、その判断には様々なエラーの可能性があります。
代表的な評価エラーを「ハロー効果」、「遠近誤差」、「拡大化傾向」、「対比誤差」、「論理誤差」という心理学に当てはめて解説しています。
この心理学を利用して、社内評価における自分の地位を良くしていこうというのが本書の目的です。

 

●著者情報と書籍概要

著書は森中謙介氏(株式会社新経営サービス人事戦略研究所シニアコンサルタント)。
若手の出世に詳しい人事のプロで、その他著書は「社員300名までの人事評価・賃金制度入門」(中央経済社)がある。

 

●内容紹介

本書では、様々な社内評価を高めるコツが掲載されています。
あの人が気になり、自分も出世したい・優遇されたいと感じている方のために、
本書で書かれている内容の中から、比較的取り組みやすい方法について3点ご紹介します。
また、それを実際の現場に導入したらどうなるか、
私自身が感じたメリットとデメリットも合わせてご紹介するので参考にしてくださいね。

 

<その1 ハロー効果を利用⇒字の練習をしよう!>

達筆な文字を見ると、それをよく知らなくても「仕事ができそう」という印象を持つことはありませんか?
あるいは逆に、字が下手だったりすると、それだけで「仕事ができなさそう」と決めつけてしまうことはありませんか?
「字の上手・下手」は「ハロー効果」を生み出す典型的なポイントとして挙げることができます。

(第1章 なぜ、あの人は“実力以上”に評価されるのか? p32より引用)

「ハロー効果とは?」

字の上手い人は、因果関係は直接なくても、仕事ができそうという印象を他者に与えます。心理学では、これを「ハロー効果」と呼ぶそうです。
「ハロー効果」とは、仕事と直接関係のないようなその人自身の特徴が評価に影響を与えてしまうというものです。
たとえば、立派な肩書・代々続く家柄・難関大学出身・モデルのような容姿です。
これで評価をするのは、明らかに間違っていますが、どんな上司でも部下を必要以上に高く評価してしまう傾向があるようです。
つまり、綺麗な字の人は、良い仕事を上司からもらえるようになるのかもしれないのです。

メリット)

仕事ができると思われることで、良い仕事や挑戦し甲斐のある仕事が舞い込むようになるかもしれません。
忙しい社会人でも、通信教育のボールペン講座を利用すれば時間や場所を選ばずに手軽に習得しやすいです。

デメリット)

字をあまり書かない職業(専門職やプログラマーなど)では、あまり目立つ場面が少ないのではないでしょうか。
その場合は、ちょっとしたメモ書きや手書きなどで上司にアピールをする必要があるのかもしれませんね。

 

<その2 単純接触効果を利用⇒SNSを活用しよう!>

「人は会えば会うほどその人に好意を持つようになる」「人は知らない人に対して攻撃的、冷淡な対応をする」
端的にいうと、こういうことです。ようするに何度も会って、会話をしたりすればするほど、相手に対して好意を持つようになる、という
シンプルな心理法則です。そして、フェイスブックには「単純接触効果」に類似した効果が期待できるのです。

(第3章 みんな、上司にかわいがられて出世する p168より引用)

「単純接触効果とは?」
上記に記されているように、知れば知るほど、会えば会うほどその人を好きになるという心理です。
ツイッターやフェイスブックなどのSNSで小さな交流を繰り返すことで、相手の好感度を上昇させる効果が期待できます。
本書では、実際にSNSを使用した自己評価アップの方法について、具体的に記されていますので、気になる方はぜひ一読してみてください。
SNSは便利なツールですが、誤った使い方をしては逆効果になってしまうので、注意が必要です。

メリット)

上司と毎日職場で接触する機会がない方には、自分の人となりを知ってもらう良い機会になるかも。
ポジティブな発言で投稿すると、モチベーションが高い社員だと思われやすくなります。

デメリット)

SNSを上司に見られたくないという人には不向きかもしれません。
機密情報を公開してしまうと、社内規約に抵触してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
ラフすぎる言葉使いはマイナスの印象を与えてしまうので控えるようにしましょう。

 

<その3 対比誤差の法則⇒本を読もう!>

「特に若手社員には、読書をすることが社内評価を高めるためにも非常に有益である」と考えます。
理由は単純で、読書を通じて能力アップができますし、自分を評価する上司や経営者の、
仕事における価値判断基準がどういうところにあるのかを学ぶことができるからです。
それは、確実に実力や評価の「差」となって現れます。ではどんなジャンルの本を読むのがいいでしょうか。
「上司や経営者に直接『好きな本』、『ためになった本』を聞いて、同じ本を読んでみる」ということをおすすめします。
その後、上司や経営者と本の話を一緒にする機会を持つのがベストです。

(第4章 わが社の「隠れた評価基準」を見つけよ p198-199より引用)

「対比誤差とは?」
絶対的な評価基準がない時に、上司の好みや同僚との相対評価でその人自身を評価してしまうことだそうです。
過大評価や過小評価に繋がりやすいため、評価エラーとして問題になることが多いようです。
本書では、この誤差を減らすために、上司の好みを知ってそれに対してアプローチをしようと提案しています。

メリット)

上司が重要と考えているポイントを本から学ぶことができる。
本の感想を上司との話題に使えるので単純接触効果も期待できる。

デメリット)

最低限の費用として、書籍の購入代が必要です。読書をする時間も確保しなければならないでしょう。
上司に薦められた本が、専門書や絶版書などになると、探して購入するのが大変かもしれません。

 

●まとめ

人間って、意外と単純!上司だって人間だから、心理学を駆使すれば、単純化させられるハズ!
という期待をもって読んでいましたが、その内容を実行するには、一社員としてはなかなかハードルが高いように感じました。
あくまでこの本は「教科書」としての一つの指標です。
日常生活に不満を感じているならば、目の前にいる上司にはどの攻略法が合うのかを、実戦形式で試してみるのも面白いですね。