【森谷】人事ポリシー⑦
人事ポリシーの最後のテーマは、人材マネジメント方針です。
求める人材像の要件を備えた、あるいは備えうる人材を、質・量の両面で充足させるために、どのようにマネジメントを行っていくかがテーマとなります。
人材を充足させるための要素としては、(1)採用、(2)定着と代謝、(3)配置、(4)育成、(5)外注がメインテーマになります。
全て、要員計画と密接に関わりますので、定期的に見直しを図る必要があるかもしれません。
「採用」については、
・新卒採用者と中途採用者のバランスをどうするか、
・新卒採用を行うなら、高校・専門・大学はどの層がよいか、また出身学部を絞るべきか、
・中途採用を行うなら、年齢層や経験など、どの層を狙うのか、
等です。
「定着」と「代謝」について、キーワードは離職率です。
筆者の私見ですが、離職率は高すぎても低すぎても良くありません。
例えば、一昔前の外食産業のように、平均年齢を低くすることで賃金、ひいては人件費を低く保ち、利益を確保するような構造であれば、離職率はやや高い方がよいでしょう。
逆に、非常にニッチな業界であれば、中途採用で即戦力を獲得するのは難しく、せっかく育成した人材が流出するのは大きな損卒ですので、離職率は低い方が良いといった具合になります。
(残りは、次回に解説します)