【森谷】上司ができること(4)
ここまで、管理職の問題タイプばかり見てきました。
では逆に、管理職はどんなタイプがいいでしょうか?
それは、先に述べた問題タイプについて、良い意味で実践できる管理者じゃないでしょうか。
「兄貴・姉貴としての一面」は大切です。
プレイングマネージャーとして腕っぷしの強さ(成果の大きさ)を見せない限り、部下はつい来ません。また、仕組みが整っていない中小企業では特に、管理職が兄・姉の役割を果たし、組織の潤滑油になる必要性は大きいでしょう。
「他責にする一面」も必要だと考えます。
いい意味で“いい加減”に事象を捉えておかないと、プレッシャーに押しつぶされてしまいます。自分自身の責任外のことや、変えられない外部環境などについては、「所詮は提言することくらいしかできない」と割り切ることも必要です。
やはり、「真面目な一面」も必要です。
他責の一面の続きになりますが、例えば部下は部下の素養以上には伸びないと割り切りつつ、素養がどのくらいあるか(神様でもないのに)分からない限り、諦めずに成長環境を与え続けるという責任はあり、その為に真面目に学び続けることはが必要でしょう。
4回をかけて述べてきたことは、まだまだ管理職としての一面だと理解しつつ、読者の参考になれば幸いです。