【森谷】第3回:求められる仕事が高度になっている
総合職・一般職制度を設けている企業は多いと思われますが、
最近、「運用が難しくなってきた…」という声をよく耳にします。
今お手伝いしているA社でも課題となっていました。
区分を明確にするために、「総合職は、現在もしくは将来において、高度な判断力・分析力・企画力を必要とする基幹的・・・」と、例のごとく定義しようとします。が、
「うちは一般職のほうがよほど高度な判断力を持っている(笑)」と、A社経理部長。
その昔、総合職=基幹業務、一般職=補助業務などと定義されていました。
派遣社員やパート社員が少なかった時代、人海戦術で仕事を処理する部隊が一般職でしたが、それは現在、高性能なパソコンがやってくれます。
すなわち、一般職であっても、一定の判断力が求められ、クレーム・トラブル対応を行い、繁忙期には遅くまで残業をしています。
誰でもできる仕事はIT技術に取って代わられたことで、全員が(昔に比べると)高度な判断力・企画力を求められるようになってきました。
時代は変化しています。
議論を尽くした結果、先週、A社は総合職・一般職制度を廃止することになりました。