【森谷】第6回:強い人事部の作り方(1)
人事部長が社員に恐れられていた時代も今は昔、筆者の感覚では、人事部が弱くなっている企業は多いと感じます。
人事制度構築のプロジェクトを進める場合、我々人事コンサルタントは人事部とミーティングを重ね、様々な検証を行って人事制度案を練っていきます。しかし、
・経営陣
・花形部門(営業部門や開発部門など)
・労働組合
などとの調整が難航し、なかなか意思決定ができず、ずるずると導入が遅れてしまうことがあります。
労働組合は、企業ごとに様々な成り立ち・カラーがありますので致し方ない場合も多くあります。しかし、経営陣・花形部門との調整ができないのは、人事部が弱いからだと言えるでしょう。
よくある問題パターンは、
・経営陣や現場が認識している問題と、人事部の問題意識が違う
・人事部が考える「理屈」が小難しく、経営陣や現場が理解しづらい
・単に、説得力がない
といったところでしょうか。
人事部は、①マーケティング戦略や営業戦略を受けて、②限りある人件費の中で、③戦略実現に耐えうる組織(人の質・量、組織構造など)をつくる、非常に重要な部署です。
貴社の人事部は、機能しているでしょうか?