人事制度のつくり方

人事制度の基本的な作り方や、サンプル・ひな形・事例などをご紹介します。

0120-370-772

人事制度コラム

人事制度ホーム > 人事制度コラム > その他 > 【森中】これからの「人事マン」に求められる「プラス1」について考える

人事制度コラム

【森中】これからの「人事マン」に求められる「プラス1」について考える

人事マンに対して、専門分野以外にもう一つ身に付けさせるとしたら?

 

昔から言われているのは「会計」や「営業」が一般的である。少々古い本になるが、『人事屋が書いた経理の本(協和発酵工業、1978)』は80万部のベストセラーとなった。「ヒト」の問題を数値や営業の側面からきちんと組み立てることができなければいけないということで、これは今でも十分に成り立つと思われる。個人的にも、中小企業で人事をやるのであれば、早い段階で出来る限り色々な経営ノウハウに接しておく方が良いと感じる。

 

ではこれからの時代は?と聞かれれば、ICTの分野を挙げたい。「HRTech」と呼ばれ、弊社でも先駆者を育てるべく第一号の人材育成が進んでいるところであるが、今後人事分野はICT分野との結びつきが飛躍的に増していくことは間違いない。

例えばアメリカではAIを使った採用が既に始まっており、日本でも大手企業を中心に検討が進んでいくことだろう。AIの活用により採用事務が飛躍的に効率化されることは望ましいし、何より精度が増していけばより優秀な人材を獲得できることに繋がる。採用に限らず、今後人事管理全般において5年、10年のスパンではHRTechの分野が飛躍的に進化するはずである。

 

では、技術は進歩するが日本の人事は、というと、間違いなく属人的な部分が残り続ける。AIなど技術の進歩に、特に中小企業では追いつけない経営者が続出するだろう。AIが採用すべきと判断しても、「俺はこいつは採用したくない」と経営者が言えば仕方ない、ということにもなりかねない。

そこで、人事のことも分かって、AIの技術も分かって、という人材が将来的に必要になると思われる。両方とも特殊な分野で経験が必要であるから、将来的に両方できる人材は大変貴重になるだろう。もしかすると、将来的にはHRTechを扱えないとまともに人が採用できない時代が来るかもしれない、そう思えば、今から専門人材を育てていっても遅くはない。必要になったときに中途でそういう人材を雇おうと思っても、おそらく市場に出回っていないだろうから。

 

かくいう筆者も、人事制度だけで食べていける時代は早晩終わりを迎えるだろうという心構えをした上で、HRTechの分野に関しても積極的に吸収していかなければいけないと、頭では思う日々である。

執筆者

森中 謙介 | 人事戦略研究所 マネージングコンサルタント

人事制度構築・改善を中心にコンサルティングを行う。初めて人事制度に取り組む中小企業がつまづきやすいポイントを踏まえ、無理なく、確実に運用できるよう、経営者に寄り添ったコンサルティングを旨としている。